2025年1月13日、岩本絹子(いわもと・きぬこ)元理事長が東京女子医科大学の新校舎建設工事に関連して背任容疑で逮捕されたことが話題になっています。
今回は、岩本絹子元理事長の経歴についてざっくり解説していきます!
事件の概要
岩本絹子容疑者には、以下の疑いがかけられています。
●2018年7月から2020年2月にかけて、大学から建設会社社長に約1億1700万円を不正に支払わせた
●建築士に対し、実際には行っていないアドバイザー業務の報酬として約1億2000万円を振り込ませ、大学に損害を与えた
●不正に支払われた報酬の一部が岩本容疑者に還流され、私的に使用された可能性がある
逮捕までの経緯
●2023年3月:卒業生の一部が岩本容疑者を背任容疑で警視庁に刑事告発
●2024年3月:警視庁が大学本部や岩本容疑者の自宅など十数カ所を家宅捜索
●2025年1月13日:警視庁捜査2課が岩本容疑者を逮捕
事件の経緯をざっくり解説したところで、岩本絹子容疑者の経緯について解説します!
岩本絹子(いわもと・きぬこ)容疑者の経歴
【速報】東京女子医科大学元理事長・岩本絹子容疑者(78)逮捕 キャンパス施設の建設巡る背任容疑で 警視庁 #FNNプライムオンライン https://t.co/FLLhcKWYOV
— FNNプライムオンライン (@FNN_News) January 13, 2025
プロフィール
1947年生まれ(78歳)
出身地: 佐賀県唐津市
東京女子医科大学の創業者である吉岡彌生の一族
1973年:東京女子医科大学を卒業
1981年:産婦人科クリニックを開業
2013年:同窓会組織「至誠会」代表理事に就任
2014年:東京女子医科大学副理事長に就任
2019年4月:東京女子医科大学理事長に就任
2024年8月:全役職から解任された
2025年1月13日: 背任の疑いで警視庁に逮捕
彼女は宝塚ファンであり、特に彩輝氏を無名時代から応援していることが知られています。岩本絹子は、医療界において多大な影響力を持つ人物であり、そのキャリアは地域医療や教育機関の運営において重要な役割を果たしてきました。
岩本絹子は東京女子医科大学の創業者である吉岡一族の一員であり、長年にわたり同大学と関わりを持ってきたんだね。
理事長としての実績は?
東京女子医科大学を経営困難から黒字転換させる手腕を発揮しましたが、その過程で職員のボーナスをゼロにするなどの厳しい措置が取られ、これが職員からの反発を招きました。最終的には解任されています。
そもそも理事長を解任された理由は?
その1:不透明な資金の流れと不正行為
●必要な承認を得ずに至誠会から「顧問料」や「現金賞与」を受け取った疑い
●新校舎建設に関連して約1億2000万円の背任容疑
その2:ガバナンスの問題
●岩本氏直轄の「経営統括部」への権限集中
●「一強体制」による不適切な大学運営
岩本氏直轄とは、岩本絹子氏が東京女子医科大学で持っていた強大な権限が集中していた部署を指します。この部署は「経営統括部」と呼ばれ、人事や施設管理を担当していました。
岩本氏の直接の管理下に置かれていたため、彼女の意思が強く反映される体制となり、結果として不正行為や利益誘導が発生する土壌が作られていたんじゃな。
一強体制とは、特定の政党や指導者が圧倒的な権力を持ち、他の政党や勢力が相対的に弱い状態のことを指します。
その3:不適切な人事・入試制度
●教員人事や推薦入試で至誠会への寄付額を考慮
これらの問題により、大学の信頼性が著しく損なわれ、2024年8月に岩本氏は全役職から解任されました。
まとめ
この事件で、大学運営や教育機関における透明性と倫理的な問題を浮き彫りになりました。社会全体での議論を引き起こすのではないでしょうか。特に教育機関のガバナンスについての見直しが求められるでしょう。
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